姿勢とは【三重県伊勢市のトレーナーblog】

「ネコ背とは、こういうものです。」という説明はしやすいですが、「姿勢とは○○です。」と説明するのは難しいです。 姿勢とは、「身体各部位の相対的位置関係」のことです。 頭部と体幹の位置関係・骨盤と下肢の位置関係など 身体各部位の相対的位置関係を合…

腰椎の数と腰痛の関連性【三重県伊勢市のトレーナーblog】

仙椎は成長と共に融合し仙骨になります。 腰椎は5つの人が多いのですが、仙椎の融合状況によって、6つ【第1仙椎の腰椎化lumbarization】や4つ【第5腰椎の仙骨化sacralization】の人がいます。 腰椎の数【4,5,6】と腰痛の関連性は低いとされています。

腰椎について【三重県伊勢市のトレーナーblog】

腰椎は、5つの骨【上からL1~L5】で構成されています。 腰椎の一番下にあるL5は仙骨へと続いていきます。 仙骨は、もともと5つの仙椎で構成されていて成長と共に一つの骨に融合し、逆三角形の仙骨となります。 仙椎の融合は、5歳くらいに始まって、…

加齢に伴う背中の曲がり【三重県伊勢市のトレーナーblog】

年齢と共に背中が曲がり、前後バランスが悪くなると、足関節の可動域制限で立位を安定化します。 このケースでは、足関節が硬い事は異常ではありません。 足関節は姿勢の前後バランスを安定にするため、必要があって制限を作っていますので、ストレッチで柔…

足首が硬い【三重県伊勢市のトレーナーblog】

年令と共に背骨が後弯する【背中が曲がる】方がいます。 脊柱が後弯すると、姿勢の重心が移動し、前後のバランスが悪くなります。 悪くなった前後バランスを安定させるためには、足関節【足首】の可動域を制限【関節が動く範囲を小さく】して立位を安定させ…

頭部の前後方向の位置【三重県伊勢市のトレーナーblog】

頭部の前後方向の位置は、主に肩甲挙筋と椎前筋群が拮抗してバランスをとっています【首の前と後ろにある筋肉でバランスをとって、頭が前や後ろに行き過ぎないように調節しています】。 頭が前に出ている場合は、肩甲挙筋と椎前筋のストレッチとエクササイズ…

肩甲骨内側の痛みやコリ【三重県伊勢市のトレーナーblog】

肩甲骨内側上部の痛みやコリでお悩みの方へ。 頭部が前方移動している方は、肩甲挙筋【肩甲骨を回旋、固定する筋肉】が過伸展し、筋の付着部を刺激している可能性があります。 筋肉の過伸展が原因なので、痛みコリを感じる肩甲骨周辺をストレッチすると逆効…

ストレッチ部位の選択【三重県伊勢市のトレーナーblog】

コリや痛みを感じる部位、固い部位をストレッチしようと考えがちですが、コリや痛みは筋肉の過伸展【伸ばされ過ぎ】によって起こる事が、意外に多くあります。 この様なケースでは、部位を間違えると悪化する可能性が高いので、コリや痛みがある方は専門家に…

前屈を柔らかくする為には【三重県伊勢市のトレーナーblog】

前屈は、まず腰椎が屈曲し、続いて骨盤が前方回旋【前傾】します。 骨盤の前傾は、ハムストリングス【太もも裏の筋肉】が緊張する事で制限され、身体の前屈がストップします。 ハムストリングスを しっかりストレッチすると、骨盤の前方回旋が確保され、前屈…

ハムストリングスの硬さが原因の腰痛【三重県伊勢市のトレーナーblog】

ハムストリングス【太もも裏】が固いと、前屈時に骨盤の前傾が充分に行えません。 この不足分は、腰椎を過剰に屈曲する事で代償するので、腰椎の損傷リスクを高める可能性があります。 ハムストリングスのストレッチを行って、骨盤の前方回旋が充分できる状…

腰痛の原因【三重県伊勢市のトレーナーblog】

腰椎骨盤リズムlumbopelvicrhythm 立位での前屈時、まず腰椎の一番上が屈曲を開始し、上から順番に5番まで続きます。 腰椎が最大屈曲すると、骨盤が前傾を開始します。 この関係が崩れると、腰痛の原因の一つになります。 原因として多く見られるのが、太も…

シンスプリント【三重県伊勢市のトレーナーblog】

サッカー部の学生さんから、脛内側の痛みで相談を頂きました。病院の診断は、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)です。 シンスプリントの原因となる筋肉は主に後脛骨筋やヒラメ筋です。 後脛骨筋にかかるストレスを減少させる姿勢バランスに改善する事と運…

腰痛と股関節の可動域【三重県伊勢市のトレーナーblog】

股関節の可動域が狭いと、その動きを補うために骨盤や腰椎を過剰に動かす可能性があります。 股関節の動きを必要とする動作(歩行、立ち上がり、しゃがみこみなど)で骨盤・腰椎の代償動作を繰り返すと慢性的な腰痛を引き起こす事があります。 腰痛予防に股…

姿勢と重力【三重県伊勢市のトレーナーblog】

姿勢分析や姿勢改善を行う時に、物理学の知識を使います。 姿勢は重力への力学的適応機構なので、まず姿勢を力学的に考察し、解剖学を当てはめていくステップが理にかなっています。 人間は、地球にいる限り重力の影響を受け続けているので、重力に適応する…

加齢による背中の曲がり(ねこ背)【三重県伊勢市のトレーナーblog】

加齢による背中の曲がりは、まず胸椎の後弯変形が最初に起こり【背中の上の方が曲がり】その後、後弯(曲がっている)範囲が上下に広がり、曲がりの頂点が徐々に下(腰の方)へ移動していくという経過を辿ることが報告されています。 背中の上の方が曲がり出…

オーバーユースの対処【三重県伊勢市のトレーナーblog】

スポーツで よく起こるoveruseの対処は、関節周囲の筋バランス改善を重視しています。 overuseで痛む筋肉は、多くの場合、浅層の筋肉です。 関節を安定化させている深層の筋肉と、よく動く浅層の筋肉の筋バランスを改善する事で、部分的に集中している力を分…

姿勢分析【三重県伊勢市のトレーナーblog】

姿勢分析とか運動分析には物理学の知識が必要です。 運動とは、時間経過とともに物体が位置を変えることです。 運動を研究する物理学の分野が力学です。 身体も物体なので、スポーツのフォームや歩行など人体の運動を解析するには力学の知識が大切です。

overuse【三重県伊勢市のトレーナーblog】

overuseは、スポーツの現場でも よく起こるトラブルで、使いすぎ症候群と言われることもあります。 スポーツ動作のように同じ動作を繰り返す事で、特定の部位に負担がかかりトラブルを起こしてしまう状態です。 使いすぎで起こるトラブルなので、スポーツを…

野球肘【三重県伊勢市のトレーナーblog】

野球選手にGIRD(肩甲上腕関節内旋制限)があると、肘を痛めやすくなるという報告があります。 肩の関節可動域が充分でないと 肘を痛めやすくなります。 肘痛予防にアームアクロスチェスト・ストレッチなど肩関節後部のストレッチ(肘を逆側の手で掴んで、反…

足の長さが違う原因【三重県伊勢市のトレーナーblog】

足の長さの左右差【機能的脚長差】を生じる因子は、骨盤の状態、仙腸関節の状態、股関節・膝関節の屈曲度・回旋の左右差、足関節の屈曲度・回内、回外など 複数あります。 脚の長さの違いを確認後、どの関節・筋肉が原因になっているのかを検査で特定する事…

足の長さが違う【三重県伊勢市のトレーナーblog】

脚の長さの左右差を比較する場合、簡易的には腹臥位(うつ伏せ)で踵の位置や踝の左右差を見て判断します。 より正確に測定する場合は、ASIS(上前腸骨棘:骨盤にあるランドマーク)と踝の距離を測定して左右比較を行います。 機能的な脚の長さの違いは歩き…

サッカー選手のオスグッド【三重県伊勢市のトレーナーblog】

オスグッドは、スポーツをしている思春期のお子さんに多くみられる膝下の痛みで、成長痛と呼ばれることもあります。 男子サッカー選手240例(11~13歳)を対象にした研究で、オスグッドを発症している選手は、大腿四頭筋柔軟性の低下、等速性膝屈曲筋力の低…

肘の痛みと肩の痛み【三重県伊勢市のトレーナーblog】

肘を傷めると後に肩も傷めるケースが多いので、肘を痛めたら同時に肩もケアする事をお勧めします。 肘の関節に運動制限があると、肩関節を過剰に使い【代償】肩を痛める可能性が高まります。 *代償:本来使うべき体の部位にトラブルがある時に、別の部位が…

顎関節の痛み【三重県伊勢市のトレーナーblog】

顎関節にトラブルがあるケースでは、首の動きも確認します。 口を開けると首は僅かに伸展【反る】し、口を閉じると首は屈曲します。 首【上部頚椎や後頭環椎関節】の伸展屈曲がスムーズに行えないと顎関節に負担をかける可能性があります。 首の動きを改善す…

骨盤の開き【三重県伊勢市のトレーナーblog】

私の骨盤は開いてますか?と、よく質問頂きます。 骨盤は軸を中心に回転(前傾後傾など)3自由度、軸上を移動する並進(前方移動など)3自由度、更に仙腸関節で変化(腸骨前傾など)を起こします。 これらの変化が複合的に起こるのですが、そもそも目で見…

姿勢と抗重力筋【三重県伊勢市のトレーナーblog】

抗重力筋は、主に背面の筋肉です。 多くの場合、直立姿勢における各関節は、筋肉の作用がないと体が前方に倒れるように配列されています。 姿勢を保つためには、背面の筋を使って前方に倒れようとする体を引っ張っている必要があります。 この姿勢維持の方式…

立位姿勢を保つ抗重力筋【三重県伊勢市のトレーナーblog】

立位姿勢を保つために働く筋肉を抗重力筋と呼んでいます。 そもそも姿勢の成り立ちは、重力への適応ととらえることが出来ます。 代表的な抗重力筋は、長母指屈筋、母指外転筋、ヒラメ筋、腓腹筋、大腿二頭筋、大臀筋、小殿筋、腸腰筋、脊柱起立筋、外腹斜筋…

姿勢とスポーツ動作【三重県伊勢市のトレーナーblog】

スポーツのフォームや歩行などの日常動作を分析する為には、姿勢を評価する事が大切です。 運動は姿勢の連続的変化ですから、姿勢を力学的に分析する事で、 運動中 どの筋肉や関節に負荷がかかっているのか? どのような代償を行っているのか? など多くの情…

野球選手の肘痛予防【三重県伊勢市のトレーナーblog 】

野球選手の肘痛予防について: 15~37歳の野球選手29名を対象にした研究において、肘関節内側側副靭帯の機能不全とGIRDとの関連性が報告されています。 GIRDとは : glenohumeral internal rotation deficit(肩甲上腕関節内旋制限)

ハムストリングスの損傷予防【三重県伊勢市のトレーナーblog 】

ハムストリングス(太もも裏)は、一度痛めると再発率が高く、スポーツへの復帰を難しくします。 ハムストリングス損傷リスクを高める因子の一つに、大腿四頭筋(太もも前)の柔軟性低下の報告があります。 ハムストリングスの損傷予防の為には、大腿四頭筋…